家の近所の厄介な住人

部屋の広さが決まったら、空調設備を考えてみよう

家族ごとの希望を元にオーダーメイドで家づくりが行えるとして、注文住宅は非常に人気が高いです。1から作ることができる楽しさや魅力がある反面、実際に住んでみて気づかなかった失敗も起こりがちだといわれています。
特に多くの方が失敗しがちなのが広さに応じた冷房や暖房といった空調設備がパワー不足であったことです。日本は夏は暑く、冬は寒いといった季節によって室内温度が大きく影響されやすい国です。そのため多くの住居では高気密で高断熱化が進んだことで、冷暖房の効率がぐっと高くなり、多くのハウスメーカーではこの気密性によって光熱費を抑えることができることを売りにしている場合も増えてきています。

気密性や高断熱化によってリビングやダイニング、キッチンといった十分な広さがある範囲の間取りでは、通常のエアコンでは空間の隅々まで効きにくくパワー不足になってしまうといった失敗談も少なくありません。オープンキッチンは夏の季節になると料理の熱がリビングなどに広がって暑くなりがちですし、間仕切りがないと部屋全体を広々と使える反面、空調が十分に効きにくいデメリットを持っています。

そのため部屋の広さを決めた場合は、その場所で一年を通して快適に過ごすためにも十分なパワーを持つ空調設備を設置できているか確認することが大切です。注文住宅にする方の多くは、快適さよりも部屋全体の開放感や空間を有効活用できるロフトなどの設備を導入する人が多いです。
しかし空間が広くなるほど空調効率は悪くなりますし、空調が効かないロフトなどは夏場は非常に暑い空間になってしまいますし、冬場も非常に冷えて長時間過ごすことは難しくなるため、利用する機会が減ってしまうデメリットになります。

こういった広い空間の部屋にすることで、空調問題が出てきてしまうトラブルを防ぐためにも、部屋の畳数に応じてどうすれば快適に過ごせるか設計士ときちんと話し合うようにしましょう。基本的に高気密で高断熱の家であれば、通常の空調でも十分に作用して部屋全体を快適な温度に調整してくれるメリットがあります。しかし吹き抜けやオープンな空間は、部屋の広さに適した冷暖房機器を設置することが何より重要なので適した空調設備を設置することが大切です。

空調以外にも快適な部屋づくりを希望するなら、熱のこもりがちなロフトや小屋根部分に熱気を抜く窓を設置したり、夏は日が入りにくく冬は入るといった軒の出が深い設計にすることも効果的です。

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